共通テストで高得点を取りたいなら「システム英単語」高校生に最良の英単語集
大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
元東海大非常勤講師。
「大学入試英語解く得!」は最高PV数 34,212 / 日
質・量ともに日本一分かりやすい大学入試英語対策ページを目指します!
資格:英検一級、通訳案内士(英語)、TOEIC950点
趣味:海外旅行、食べ歩き
特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通
受験生の最強の単語集はシステム英単語!
共通テスト英語で高得点を取るには英単語の力が欠かせません。must (名詞だと「絶対必要なもの」という意味)です。分かっちゃいるけど。。な人が多そうですね。
英語が苦手だと文法や長文など何か1つに集中してそればかりに力を入れる人がいますが、文法も長文もリスニングも英単語力とは切り離せません。並行してやることが大切です。
共通テスト英語の長文はセンター英語よりもかなり難しくなると予想されています。
センター英語でもそうでしたが読んで内容がだいたい分かっても、設問で単語力が無いから間違った選択肢を選ぶ受験生が意外に多いです。
選択肢の単語が分からないというのは家庭教師をしてから分かるようになったことで教える側からすると盲点でした。
リスニングに関しても、そもそも英語が聞き取れないというより、知らない単語だから聞き取れても意味が分からないということがよくあります。
英単語が大事なことは分かるけど、英単語集は何を選んだら良いか分からないと悩んでいるなら「システム英単語」をお勧めします。
こちらの記事では「システム英単語」の長所と、「システム英単語」の活用法について紹介します。
今回の内容
1. システム英単語の長所
1-1 単語のチョイスが良く、関連情報の量が程よい
英単語集で一番大切なのは英単語の選択ですが、システム英単語はこれが素晴らしい。実際の入試問題からみて、よく使われている単語が全体的にうまく網羅されています。
筆者によると普通の単語集には載っているけど、実際には入試に出題されない単語は載せないようにと努力して作られたそうです。
また以前はソフトウェアのようにバージョンがありました。現在は5訂版という名前に。改定を重ねる毎に洗練されてきています。
また派生語や同義の熟語などの関連情報が程よい量です。
これは少なすぎるもの不便ですが、多すぎると1つあたりの情報が多すぎで前に進まなくなってしまします。このあたりがよく考え込まれた構成になっています。
1-2 ミニマルフレーズで覚えるのが効果的
ミニマルフレーズというのは短い文を使って単語を覚えるという手法です。
シス単の特許ではありませんが (名著「英単語ピーナッツ」からインスパイアされた?)、自分がとても効果的と思うやり方の1つです。
例を見てみましょう。
1. follow her advice
システム英単語の最初のフレーズです。follow「後についてく」には「従う」という意味がありますが、それだけ覚えるよりも follow ~ advice というセットで覚えた方が効果的ですね。
131. adapt to a new culture
adapt「適応する」は基本単語ですが、自動詞か他動詞かの区別が難しい。しかし、adapt to ~ というカタマリで覚えておけば、自動詞であることは自明です。
1-3 レベルが上手く分けられている
「システム英単語」は以下の5章から構成されます。
【 システム英単語の構成 】
第1章 Basic Stage (1-600)
第2章 Essential Stage (601-1200)
第3章 Advanced Stage (1201-1685)
第4章 Final Stage (1686-2021)
第5章 多義語のBrush Up 181語
共通テスト英語の試行試験の過去問を解いてみて半分も取れないという人はまず全力(命がけ?)で第1章と第2章の1200語を覚えて下さい。
英語を見る景色が変わります。
これだけでも共通テスト英語の半分は確実に取れるようになります。
共通テスト英語で8割以上を目指す人、難関国公立・難関私大を受験予定の人は最後までやり通して下さい。(特に多義語は難関私大の問題に効果的)
各章のレベル分けは「何でこの単語にここにあるの?」と思わないこともない訳ではありませんが、総じてうまく分けられていると主ます。
またシステム英単語そのものが難しいと思う人にはシステム英単語Basicも用意されています。英語がすごく苦手な人はあせらずこちらから初めても問題ありません。
Basic版は通常版に比べてより基本単語を扱ったIntroduction、ステージ1が加わるところが大きな違いです。
Basic版のステージ2は通常版のステージ1、Basic版のステージ3は通常版のステージ2で、通常版はステージ4までありますが、Basic版はステージ3までです。
最初はこれだけに集中して時間があったら通常版に移行するのも1つのやり方だと思います。
1-4 システム英単語チェック問題集、音声CD、単語カードなど補助教材が充実
ただでさえ覚えづらい英単語。紙の本だけでは不十分ですが、「システム英単語」は記憶をサポートしてくれる補助教材が充実しています。(別売りですが。。)
これらの補助教材の中で、システム英単語チェック問題集は必ず購入して下さい。
詳しくは次章で述べますが、このチェック問題集の存在がシス単を強く薦める理由の1つです。
CDも絶対に買ってほしいところですが、高いですねぇ。2,000円くらいします。
ただ英語の音声に慣れる意味で「リスニング」対策にもなりますし「発音・アクセント問題」対策にもなるのでやはり購入しちゃいましょう。
日頃から英単語を耳でも聞くようにして下さい。(あまり大きな声では言えませんがCDは友達と共有すれば一人あたりは安くなりますよ。。)
そして英単語カード。Flash Cardとも呼ばれるものですが、これは優秀です。
みんな中1の頃に作るけど、そのうちすぐにやらなくなってしまいますが、モッタイナイ。教師も勧める人は少数派。実はできる人はこっそりやっている事も多いのですが。
ただ、このシステム英単語カード2,000円以上する上に2冊組なんですね。。。(たけぇ)
また、まだ5訂版のものは発売されていないようです。(2020.08現在)
英単語カードは自分で作りましょう。汗を書いた分愛着が生まれるし、時間をかける価値はあります。
2. システム英単語チェック問題集は絶対に買おう
よく出来ています。だいたい英単語30毎に1つの問題があるのですが、全ての単語が問われます。
それも英語を聞いてきたり、日本語を聞いてきたり、派生語・反対語を聞いてきたり、四択だったりとバラエティーに富んでいます。飽きない構成になっているのですね。
自分も家庭教師をする時は必ず生徒には「システム英単語」をやらせるのですが、その進捗には「チェック問題集」を使っています。
3. システム英単語にはどんどん書き込みをしよう
最近は学校でも電子辞書を使うのが普通ですね。禁止でもされていない限り、教室の中で紙の辞書を見ることが減りました。
紙の辞書は重いし、電子辞書は便利なので基本的に自分は電子辞書推奨派なのですが、電子辞書には致命的な欠点があります。書き込みができません。
紙の辞書はかつてはできる人はよく書き込みをしたものです。(英語ができる人の辞書は決まって汚かった!)
書き込みをしていて、またその単語を引くと「あ~この前やったのに」と覚えられなかったことを後悔したものですが、電子辞書だと引いたことさえ忘れています。。
(こういうちょっとした「チクショー」は成績向上には不可欠)
それはともかくとして、電子辞書を使うなら紙辞書の代わりにシステム英単語にどんどん学んだ事、気になったことを書き込みしましょう。
前にシステム英単語で出てきた似た意味の単語を書き込むとか、違うところで学んだ反対語を書くとか、似た形の単語 (例:adopt と adapt) の意味を書き込んでおくとか。
何度も見てると自然に頭に残ります。
自分のオリジナルのシステム英単語にしちゃいましょう。
また、システム英単語を辞書代わりに使うのもお勧めです。
これをすると、意味の分からなかった基本単語多くがシス単の1章と2章に載っていることを実感できますよ。(特に共通テスト英語やセンター英語はそうです)
4. 学校でシス単以外の単語集を使っているなら?
残念ながら学校で「システム英単語」を採用している学校は多くありません。
シス単の発行本は駿台予備校。学校は一般に駿台とか代ゼミとか河合とか予備校名のつく教材を使いたがらないんですよね。
なので、「英単語ターゲット1900」や「速読英単語」を使っている人も多いと思います。
このどちらもざっくりとした本(個人的な感想)というか、単語のチョイスがあまり素晴らしいと思えないし、「システム英単語」ほどかゆい所に手が届かないというか。
とはいえ、これは単なる自分の好みでどちらも素晴らしい本なのは間違いない。なので、これらを使って単語を覚えるのに苦労していない人は無理に「システム英単語」をやらなくても良いと思います。
ただ使っている単語集がイマイチ使い勝手が悪いと思う人はシステム英単語を試す価値ありですよ。
もちろん2冊同時にやるのもありです。相乗効果はあります。(見る回数が増える方が単語は頭に残るしね)
大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
元東海大非常勤講師。
「大学入試英語解く得!」は最高PV数 34,212 / 日
質・量ともに日本一分かりやすい大学入試英語対策ページを目指します!
資格:英検一級、通訳案内士(英語)、TOEIC950点
趣味:海外旅行、食べ歩き
特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通