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【共通テスト英語 対策】小手先の技は効かない!英語力を伸ばすしかない

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予備校英語講師歴20年重田真人です。
大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
元東海大非常勤講師。
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資格:英検一級、通訳案内士(英語)、TOEIC950点
趣味:海外旅行、食べ歩き
特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通
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弊ブログでは2回に渡って、共通テスト英語とセンター試験英語の違いを徹底検証しました。

読まれた方は共通テスト英語とセンター試験英語は似ているようで全然違うという印象を持ったと思います。

この記事ではまずその両試験の違いを振り返りつつ、具体的な共通テスト英語対策について考えていこうと思います。

共通テスト英語では小手先の技は通じません。英語力を伸ばす以外に高得点を取る方法はありませんが、その効果的なやり方についても考察します。

1. 過去記事「共通テスト英語とセンター試験英語の違いを徹底検証」を軽くおさらい

設問数・問題形式から見た共通テストの英語の特徴とセンター試験英語の違い

【 問題番号・設問・正解・配点から見た共通テストの英語とセンター試験英語の違い・変更点 】

・共通テスト英語は100点満点、センター試験英語は200点満点

・大問の数は何れも第6問までで同じ

・小問の数は共通テスト英語が10問、センター試験英語が11問

設問数は共通テストの37問、センター試験英語の設問数は51問

・共通テストの配点は2点から5点、センター試験英語の配点は2点から6点

ここでは設問数が大きく減少したことに注目。共通テスト英語の方が1問当たりの重みが増しました。

【 問題形式から見た共通テストの英語の特徴とセンター試験英語の違いまとめ 】

・共通テスト英語は英問英答方式。問題の表紙以外に日本語は存在しない。

・基本的に共通試験英語の問題は全て英文読解問題。

・共通テスト英語の方が図表やイラストが多い。

・共通テスト英語の試行試験にセンター試験の第1問から第3問まで、すわなち「発音・アクセント」「文法」「整序英作文」「会話完成」「会話文」「不要文削除」「発言要約」は存在しなかった。

問題形式に関しては共通テスト英語は英問英答方式になりました。

ただもっと重要なのは「発音・アクセント」や「文法」を始め、センター試験英語で大問1から大問3まで毎年のように出題されてい問題が姿を消した事。

これらの問題は対策がしやすい問題という側面がありましたが、これらが消えたことにより共通テスト英語は対策がしにくくなったと言えそうです。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

平均点、設問毎正答率から見た共通テスト英語とセンター試験英語の違い

【 平均点、設問毎正答率から見た共通テスト英語とセンター試験英語の違いまとめ 】

・共通テスト英語の方がセンター試験英語よりも得点率が10%下がっている分難化している。

・共通テスト英語の試行テストではでは難しい問題ほど配点が高い

共通テスト英語試行テストの平均点は50点ちょっと。大学入試センターも50%程度の得点を意識して問題を作っているとのこと。

よって共通テスト英語では現行のセンター試験英語の平均点120点(60%)よりも10%ほど得点率が下がる事が予想されます。

また、共通テストでは配点が高く得点率の低い難しい問題は後半に集中しています。問題が難しい後半で点を稼がないと高得点は望めません。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

英文の総語数から見た 共通テスト英語とセンター試験英語の違い

語数に関してはここで初めて述べますが共通テストで英文の総語数は大幅に増えています。

共通1次試験の英語総語数は、1988年度は約2,500語でした。

これがセンター試験に移行されると語数は徐々に増え続け、近年は4,000語を超えています。

河合塾によると2020年センター試験英語の総語数は4,384。

これでも随分増えた感じですが、H30年の試行テストの総語数は約5,400語。

つまり共通テスト英語では総語数はセンター試験英語より1,000以上増えたことになります。

自分はセンター英語でも英単語力の重要性を訴えてきましたが、共通テスト英語における英単語力の重要性は更に増したと言えるでしょう。

この総語数は約5,400語とうのは一般的な大学入試英語の総語数と比べてもかなり大きな数字です。

 

 

2. 共通テスト英語は小手先の技で解ける問題がない

センター試験英語では、設問の変化はあった反面、変わらずに出題され続けた問題も多く、そのまえに対策しやすい側面がありました。

発音・アクセント・文法問題がない

センター英語の中で小手先の対策でなんとかなりうる設問はなんといっても発音・アクセントでしょう。

発音・アクセントは直前の1週間、いや一夜漬けでも多少の効果が見込める設問でした。

また、文法に関してはそこまで短期間で対策できる分野ではないもの文法の問題集を1冊やり通せばある程度の高得点が期待できました。

対策が分かりやすかったと言えます。

不要文削除の用に慣れると飛躍的に得点力が上がる問題がない

また近年出題されていた3Aの不要文削除ですが、慣れない人は難しく感じるもののコツをつかめば意外と簡単でした。

自分も学校のセンター試験英語対策で何度か不要文削除対策の授業を行いましたが、1度対策を理解した生徒がその後飛躍点に点が伸びた事例も何度も見ています。

読み飛ばしもできない (どこを読み飛ばすのか分かりにくい)

また、センター試験英語は設問のクセみたいなものも解明されており、慣れてくると「ここは読まなくても大丈夫」というのが発見しやすかったと思います。

読み飛ばしの技術によりある程度試験時間を節約する事ができました。

ただ、今回自分が共通テスト英語の試行テストを解いた感想だとあからさまに読まなくて良いと分かる段落などはほとんど存在しませんでした。

設問に絡まない無駄な部分はなるべく作らないように意識して問題を作成していると思われます。

以上の3点から共通テスト英語では小手先の技で解ける問題がないと言って良いと思います。

 

 

3. 共通テスト英語に効果的な対策

なんといっても共通テスト試行テストをしっかり解く

なにはともあれ共通テスト英語の試行テストを解いて下さい

できたら2回とも解いてほしいですが、1つを選ぶならH30年(2018年)のものです。H29年のものは配点が公表されていません。

英語力にある程度時間がある人は80分きっちりと時間を測って解いてみて下さい。

英語力に自信のない人、あるいは本番前に凹みたくないという人は時間を気にせずに1問1問時間をかけてゆっくり解いてみましょう。

学校ですでにやっていても構いません。丁寧に自分の素直な目で見返すことにより様々な事が見えてきます

また最初に予想問題集をやることはお勧めしません。予想は予想でしかありません。

センター英語のように数十年も歴史があるものならある程度精度の高い予想問題もできるでしょうが、試行テストが2回公開されているだけの共通テスト英語の予想問題などなんとなく形式をパクっているだけです。

もう1度言います。やり方は任せますが、共通テスト英語の試行テストの問題をじっくり解くことを全てに優先して下さい

そこから自分なりの対策が見えてきます。

センター試験英語の過去問(大問4~6のみ)を解く

共通テスト英語の問題形式はセンター試験英語の大問4から大問6に似ています。特に図やイラストを含むセンターの4Aや4Bなどは似ていますね。

難易度は共通テスト英語の方が上ですが、センター英語の大問4、大問5、大問6を解くことは有効な対策になり得ます。

英文力を高める

そして結局のところ英語力を高める以上に共通テスト英語に有効な対策はありません。身も蓋もないようですが。

英語力を伸ばすには反復学習以外にありません。こちらに詳しい記事を書いたのでぜひ読んで下さい。

反復学習するにせよ、具体的に何を反復すれば良いか2つ上げるなら英文を繰り返し読む事と繰り返し学習により単語を覚える事です。

これらは稿を改めて、1つずつ具体的な対策をまとめていこうと思います。

最後になりましたが、共通テスト英語は難しくなった、対策しにくになっという点で受験生に良いことなどないようですが、1つとても良い点があります。

センター試験英語の場合、国公立2次試験、あるいは難関私大の問題はレベルに差がありすぎてわざわざセンター英語に時間をかけるのが煩わしく思った生徒が多かったと思います。

しかし共通テスト英語の場合だいぶそれらに寄せた感じなので、共通テスト英語の対策=国公立2次試験、あるいは難関私大対策になり得ます。

これはセンター試験ではあまり感じなかった大きなメリットだと思います。

 

 

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