【2020年受験用】センター英語第3問 発言要約 対策 読み飛ばしが鍵

大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
元東海大非常勤講師。
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質・量ともに日本一分かりやすい大学入試英語対策ページを目指します!
資格:英検一級、通訳案内士(英語)、TOEIC950点
趣味:海外旅行、食べ歩き
特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通
今回は第3問Bの不要文削除対策です。3Bからは英文量がぐっと増えるので読み飛ばしの技術をフルに活用する必要があります。
(2017年までは本問は3Cでの出題でした)
今回の内容
1. 第3問B 発言要約の内容と配点
問 | 問題内容 | 問題数 | 配点 | 小計 |
第3問 | B 発言要約 | 3 | 6 | 18 |
問題は3問。配点はセンターで1問当たりので最高点の6点。合計で18点です。
内容は discussion「議論」です。
複数の参加者が議題に沿って自分の意見を述べていきます。そして、それぞれの発言が終わった後にmoderator「司会者」が発言をまとめます。発言のまとめが設問になります。
2. 第3問B 発言要約を解答する時間
1問当たり2分。全部で6分くらいで終えたいところです。これにはかなりの読み飛ばしが必要になります。
3. 第3問B 発言要約の全体像
2007年からセンター試験に登場した問題で、それ以来定番の出題になりました。
discussion という形式は慣れていない受験生が多く、そのため苦手意識がある人が多いようです。
ただ以下の対策にかかれているように、重要な部分をしっかり読んで発言の趣旨を素早く読み取れば思ったほど難問ではありません。
4. 第3問B 発言要約の対策
まずは日本語で書かれたリード文をじっくり読んで下さい。これによってdisussionのテーマが分かります。
(驚いたことにここを読み飛ばしている生徒がかなりいます)
英文の発言の最初はだいたい司会者ですが、ここでは日本で書かれたテーマを確認するくらいで良いでしょう。
次に設問になる発言者の意見を読んでいきます。
発言者の主張はどこにあるのでしょうか? ズバリ第一文に主張を述べる圧倒的に多いです。そして、自分の発言の最後に自分の意見をまとめることが多いです。
よって、設問となる発言者の文で、段落の最初と最後の文を集中して読みます。
そして設問を見ます。実はこれだけで解けてしまう問題も多いです。
ここで解けなかった場合も選択肢はだいたい2つに絞ることができます。その選択肢をしっかり読んだ後でもう一度その段落に戻ります。
そして該当する部分がないかを目で追います。この作業を照合と言いますが、要は選択肢の文と本文の該当箇所を結びつける作業です。
これによって答えを1つに絞ることができるはずです。
重要なポイントを全力で読み、重要でない部分を読み飛ばすことにより劇的に解答時間を短縮させることができます。ただし答えを搾りきれない場合は確認の意味で照合を忘れないようにして下さい。
5. 第3問B 発言要約の2017年からの新傾向に要注意!
2016年まではずっと上記のパターンで鉄板だったのですが、2017年の問3は全体を読み取らないと正解できない問題が出題されました。
それは発言者全員に共通する意見を問う問題でした。
2018年、2019年も同様の形式が出題されました。全体を読み取る問題だと残念ながら劇的に読む時間を短縮させることはできません。
数人の内容から答えを絞り、その他の人にも同様の意見がないかを目で追う必要があります。
今後もこの傾向は続くと思います。
出題者も劇的な読み飛ばしをさせないよう対策を考えてくるものですねぇ。
しげT
大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
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