suit / match「似合う」に関する表現をまとめてみた 動詞の使い分け02
大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
元東海大非常勤講師。
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趣味:海外旅行、食べ歩き
特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通
ワニくんスーツ似合ってるね。
今回は「似合う」に関する表現をまとめてみました。
特に大事なのはsuitとmatchの使い分けです。
1. 似合うに関する表現 (2択,3択)
(1) Her white dress 【 suited / matched 】 her very much.
(2) The necktie doesn’t 【 suit / match 】 your suit at all.
(3) The shoes 【 suit / match / go with 】 her read skirt.
2. 関連表現 和訳
(1) Such conduct doesn’t become a gentleman.
(2) These gloves fit me very well.
3. 似合うに関する表現-解答
【 1. 似合うに関する表現 (2択,3択) 】
(1) Her white dress 【 suited / matched 】 her very much.
(2) The necktie doesn’t 【 suit / match 】 your suit at all.
(3) The shoes 【 suit / match / go with 】 her read skirt.
【 2. 関連表現 和訳 】
(1) Such conduct doesn’t become a gentleman.
そのような行為は紳士にはふさわしくない。
(2) These gloves fit me very well.
この手袋は私にぴったりだ。
4. 似合うの関する表現-解説
【 1. 似合うに関する表現 (2択) 】
絶対に覚えてほしいのは「~似合う」という意味のsuitとmatchの使い分けです。
物 suit 人
物 match 物
suitはスーツが日本語になっていますが、名詞だと「一揃」とか「一式」という意味です。動詞だと一揃だから「似合う」ということですね。
suitの目的語は人です。物 suit 人という形を取ります。
一方でmatchはある物が別の物に合うということです。日本語でも「マッチする」を言うことがありますね。物 match 物 という形をとります。
(1) Her white dress 【 suited / matched 】 her very much.
ここが必ず覚えて欲しいところです。
ここから少し細かい話をします。(応用です)
物が物に似合うはgo withという表現もあります。go with = match と教える本もありますが、実際には少し違いがあります。
matchは「セット物」に使いgo with は「セットでない物」に使います。
(2) The necktie doesn’t 【 suit / match 】 your suit at all.
(3) The shoes 【 suit / match / go with 】 her read skirt.
例えば(2)のようなネクタイとスーツはセット物なので、matchを使い、(3)のような靴とスカートはセット物ではないのでgo withを使います。
ただセット物の定義は簡単ではありません。なのでここまで問われる事は稀ですが、覚えておいて損はありません。
ところで入試ではなぜかあまり問われないのですが、口語で「似合う」というと、以下の使い方が普通です。
【人】 look good in 【服・色】 | 【人】は【服・色】が似合う |
【服・色】 look good on 【人】 | 【人】は【服・色】が似合う |
You look good in blue / blue clothes.
君は青い服が似合うね。
Blue looks good on you.
青は君に似合うね。
ちなみに自分が大好きなイギリスのバンド、アークティック・モンキーズのデビュー曲は”I Bet You Look Good On The Dancefloor” です。
君はダンスフロアが似合うね、君はダンスフロアだとイカして見えるね。みたいな感じでしょうか?
【 2. 関連表現 和訳 】
becomeに関しては「以下の違いを述べよ」的な事を習ったことはありますか?一昔前は定番ネタだったのですが。
「以下の文の違いは?」
①He became a doctor.
②The shirt becomes him.
①はよいとして、②はシャツが彼になる訳ないし、「えっ」という感じですが、実はbecomeはsuitと同じく物が人に「似合う」という意味があります。
(2) The shirt becomes him.
そのシャツは彼に似合います。
しかしこの言い方は古くて、現在ではあまり使われません。しかし、(1)のように「ふさわしい」という意味になるbecomeは今でも普通に使われるので要注意です。
(1) Such conduct doesn’t become a gentleman.
そのような行為は紳士にはふさわしくない。
そして、合うということから、suit / match とセットで教わることも多い fit ですが、これは合うは合うでも「大きさが合う」ということなので全然違います。
(2) These gloves fit me very well.
この手袋は私にぴったりだ。
さて、今回はいかがだったでしょうか?最低限suit と match の区別は絶対に覚えておきましょうね。その他のここで話したこともちょくちょく入試で出題されますよ。
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