2017年度 センター英語 追試験 第6問 論説文 問題&解説
大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
元東海大非常勤講師。
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資格:英検一級、通訳案内士(英語)、TOEIC950点
趣味:海外旅行、食べ歩き
特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通
今回の内容
1. 2017年度 センター英語 追試験 第6問 論説文 問題
2. 2017年度 センター英語 追試験 第6問 論説文 解説
【 第6問 論説文の解き方 】
・第一段落をしっかり読んで文の主題をつかむ
(第一段落は数多くの設問に絡む)
・第二段落以降は、段落の最初の文と最終文を読んでおおまかな内容を把握する
・同時に段落が終わる毎に設問Bを解く(確認する)
・段落ごとに本文を見る→設問を解く→段落ごとに本文を見る→設問を解くを繰り返す
第6問A問1の解説
問1 「第(2)段落で教会は何をしたと述べられているか」
易しい問題。
第二段落でthe Church=教会は貧しい人に食料やお金を与え、病人や身体の弱い人を治療するために病院を作ったとある。
これに一致するのが④
病人に医療を与えた。
第6問A問2の解説
問2「段落(3)によるとpoorhousesは何をしたか?
これも易しい問題。
貧しい人に住居と食料を与えるための場所が建てられた。これはpoorhousesと呼ばれたとある。
これに一致するのが②
それら(poorhouses)は必要な人に食料を与え、住む場所を与えた。
poorhouseは家が貧しいのではなく、貧しい人のための家。つまり救貧院
第6問A問3の解説
問3「第(4)段落によると、18世紀の間はどのような意見が一般的になったか」
第(4)段落の最初の文では18世紀までにチャリテー活動が一般的になったとあるが、Yet(しかし=逆接)の後に一つの批判が広がったとある。
この批判の具体的内容が次文。
それ(この批判)はチャリティーによって人は自活しなくなったり、チャリーティーは依存を助長するという考えだ。
この部分に一致するのが②
貧しい人に援助を与えると、彼は働かなくなるだろう。
第6問A問4の解説
問4「第(6)段落によると、ソーシャル・ビジネスの一つの特長は何か?」
ソーシャル・ビジネスという単語が出てくるのは第(6)段落の4行目。
その2つ後の文で
彼らはその地域に済んでいる人を雇用し、十分な賃金を与えさえする。
この記述が③の彼らは会社で地元の人を雇用すると一致する。
employ = hire
people living in those areas = local people
もちろんソーシャル・ビジネスについては第(1)段落にある程度書かれていますが、参考としてソーシャル・ビジネスの定義を載せておきます。(入試英語長文のテーマになる可能性があります)
ソーシャル・ビジネスとは、ノーベル平和賞受賞者で経済学者のムハマド・ユヌス博士が、著書『貧困のない世界を創る―ソーシャル・ ビジネスと新しい資本主義―』で定義した、哲学的に、私利(Selfishness)と無私(Selflessness)という、2つの基本的なモチベーションの区別に基づいている。 一般的な会社では金銭的な利潤を第一に追求するが、ソーシャル・ビジネスの会社では利他の心を持って、金銭よりも社会的な利益を追求する。
第6問A問5の解説
「その一節につける一番良いタイトルは何であろうか」
文の主題を問う問題。センター英語では第一段落に答がある(ことが圧倒的に多い)。
第(1)段落の最終文に
ソーシャルビジネスについてもっと深く理解するために、チャリティーの歴史を見ておくことが役に立つ。
実際に第(2)段落以降にチャリティーの歴史について記述されている。
よって②の時代を通して人々を助けることが正解。
(もちろんここ以外からも正解は導けるが、文の主題が第一段落にあるのはセンター英語の特徴なので、どんな時も第一段落は丁寧に読もう!)
第6問Bの解説
①公共の支援を与える現在の体系
第(5)段落は modern idea / now などの単語に加え、ほとんどの時制が現在形である
②信仰に基づく貧者への支援
第(2)段落は教会による貧者への支援について述べられている
③チャリティーに対する否定的な感情
問3で解いたように、チャリティーをすると人は働くなくなるという考えについて述べられているのは、第(4)段落である。
④公共機関の貧者の支援にへ移行
地方政府がpoorhouseを作り貧者への支援を始めた話は第(3)段落に描かれている。
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