【2020年受験用】センター英語で高得点をとるための鍵は「時間配分」

大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
元東海大非常勤講師。
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資格:英検一級、通訳案内士(英語)、TOEIC950点
趣味:海外旅行、食べ歩き
特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通
今回の内容
1. センター英語は時間との戦い
前回のセンター英語の全体像で少しお話しましたが、センター英語で一番大切な戦略は時間管理です。
センター英語は80分の制限時間で50問近いという莫大な問題数がある試験であることを認識しておく必要があります。しかも設問はバラエティに富んでおり、時間戦略なしでは全問は解ききれません。
模擬試験で時間がなく、最後の方の問題は適当にマークした経験はありませんか?
本番でも最後まで終わらなかったという話を耳にすることは珍しくありません。
さて、まず時間戦略を考えるにあたり、前回に続いて問題形式と配点を見直してみましょう。
1-1 2019,18年 (平成31,30年) 英語の問題と配点
問 | 問題内容 | 問題数 | 配点 | 小計 |
第1問 | A発音 | 3 | 2 | 6 |
Bアクセント | 4 | 2 | 8 | |
第2問 | A文法・語法 | 10 | 2 | 20 |
B整序英作文 | 3 | 4 | 12 | |
C会話完成 | 3 | 5 | 15 | |
第1-2問 | 23問 | 61点 | ||
第3問 | A 不要文削除 | 3 | 5 | 15 |
B 発言要約 | 3 | 6 | 18 | |
第4問 | A 図表読み取り | 4 | 5 | 20 |
B 広告文 | 4 | 5 | 20 | |
第5問 | 物語 | 5 | 6 | 30 |
第6問 | 論説文 | 6 | 6 | 36 |
第3-6問 | 25問 | 139点 | ||
第1-6問 | 48問 | 200点 |
1-2 2017年 (平成29年) 英語の問題と配点
問 | 問題内容 | 問題数 | 配点 | 小計 |
第1問 | A発音 | 3 | 2 | 6 |
Bアクセント | 4 | 2 | 8 | |
第2問 | A文法・語法 | 10 | 2 | 20 |
B整序英作文 | 3 | 4 | 12 | |
C会話完成 | 3 | 4 | 12 | |
第1-2問 | 23問 | 58点 | ||
第3問 | A 会話文 | 2 | 4 | 8 |
B 不要文削除 | 3 | 5 | 15 | |
C 発言要約 | 3 | 6 | 18 | |
第4問 | A 図表読み取り | 4 | 5 | 20 |
B 広告文 | 3 | 5 | 15 | |
第5問 | 物語 | 5 | 6 | 30 |
第6問 | 論説文 | 6 | 6 | 36 |
第3-6問 | 26問 | 142点 | ||
第1-6問 | 49問 | 200点 |
1-3 配点を見れば後半重視は明白
配点は毎年同一ではありませんが、後半にいくほど配点が高まる傾向は毎年変わりません。
例えば、2019年度を例にとると、第1問と第2問の問題数は23問で全体の47.9%ですが、配点はわずか30.5%。
第3問から第6問までの問題数は25問で全体の52.1%ですが、配点は69.5%にもなります。簡単にまとめると前半(第1,2問)と後半(問3-6問)は問題数はあまり変わらないのに、後半は全体の得点の7割になります。
従って第3問以降で正答率を上げることが高得点への鍵です。
2. 設問毎の時間配分をどうするか?
80分の制限時間で約50問近いという莫大な問題数があるということは、単純計算すると1問あたりの時間は約1.6分。つまり、1分36秒です。
しかし、読まなければならない英文の量も配点も後半に行くほど高まります。
第1問や第2問で1問に90秒かけるようなことがあったら、確実に最後まで辿り着けません。自分が考える理想的な時間配分は以下のような感じです。あくまで目安程度と考えて下さい。
【 センター英語の時間配分の例 】
問 | 問題内容 | 問題数 | 時間/問題 | 時間計 |
第1問 | A 発音 | 3 | 30秒 | 1.5分 |
B アクセント | 4 | 30秒 | 2.0分 | |
第2問 | A 文法・語法 | 10 | 30秒 | 5.0分 |
B 整序英作文 | 3 | 90秒 | 4.5分 | |
C 会話完成 | 3 | 90秒 | 4.5分 | |
第1-2問 | 23問 | 17.5分 | ||
第3問 | A 不要文削除 | 3 | 90秒 | 4.5分 |
B 発言要約 | 3 | 120秒 | 6.0分 | |
第4問 | A 図表読み取り | 4 | 150秒 | 10.0分 |
B 広告文 | 4 | 90秒 | 6.0分 | |
第5問 | 物語 | 5 | 150秒 | 12.5分 |
第6問 | 論説文 | 6 | 150秒 | 15.0分 |
大問3-6 | 25問 | 56.5分 | ||
大問1-6 | 48問 | 71.5分 |
前半を飛ばし、後半に時間を残すのがコツです。
できたら10分くらいは見直しの時間が欲しいですね。
第2問が終わるまで20分以下、つまり60分以上残っていたら良いペースです。
しげT
2-1 時間配分のポイント1 「アクセント」「発音」「文法・語法」は30秒以内に解く!
基本的にこれらは知識を問う問題です。知識を問う問題は時間をかけても正答率は上がりません。
分からない問題はすぱっと諦めて次にいきましょう。配点が低いこれらの問題に時間をかけすぎることが得点が伸びない大きな原因です。
分からないものは諦めて次に行くという潔さも勝つために必要です。
しげT
2-2 時間配分のポイント2 「整序英作文」「会話完成」「不要文削除」「広告文」は90秒位内に解く!
「整序英作文」はたまに難しい問題も出題されますが、60秒以内で解ける問題も多いので、3問で5分以上は使わないようにしましょう。
「不要文削除」問題に関してはコツをつかめば、解くスピードは劇的に上がります。
また「広告文」は易しめの出題が多いですが、全体に目を通すのを忘れないように!
2-3 時間配分のポイント3 「発言要約」「図表読み取り」「物語」「論説文」は1問あたり2分から3分のイメージで
長文を読むので最初に文全体の内容の読み取るのに時間がかかります。また問題を解くのにも時間がかかります。速く解くといっても限界があります。
やはり長文に十分な時間を残すために、第1問や第2問を30秒以内で済ませることが重要になります。
3. センター英語の設問を解く順番は?
個人的にはセンター英語を解く順番は大きな問題ではないと考えています。
前半部分の時間管理さえしっかりしておけば後半に時間がなくなることは避けられるからです。よって第1問から順番に解いて行く方法をお勧めします。
ただ配点の高い第6問から逆順にやる、あるいは独自に順番を決めてやる人もいます。それぞれ一理あるので否定はしませんが、その場合でも時間管理が重要になることには変わりありません。
時間配点や解く順番については学校の先生や予備校の講師が指示をすることがありますが、得意な問題、不得意な問題、解く順番の好みは個人によって違うものです。
センター英語の設問を解く順番は人に頼らず自分で最善と思うものに決めましょう。
しげT
大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
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資格:英検一級、通訳案内士(英語)、TOEIC950点
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特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通